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大畔の森 (注:散策ゾーンのみ公開、里山保全ゾーンは一般に公開されていません)

 流山市が「大畔の森」環境保全事業として整備を進めている森です(散策ゾーンのみ一般公開)。私たち里山ボランティア流山は、2013年から流山市と協定を締結し、森の維持管理を行っています。
 大畔の森は、湧水池とその周りの林、草はら、果樹園、畑、田んぼ、竹林など多様性に富んだ環境に恵まれており、希少種保護にも貴重な存在となっています。また、2017年からは流山市で行っている植物のモニタリング調査地点に大畔の森が追加されました。
 
 
 <散策ゾーン(公開)>
 流山市により湧水池とその周りの林が散策ゾーンとして整備され、2021年4月から一般公開されています。
里ボでは、倒木の処理、障害物の除去等の維持管理を行っていきます。
 
  
 2022年3月末から、散策ゾーンが広がり、スギ林の一部と竹林の脇も歩けるようになりました。
<里山保全ゾーン(非公開)>

 里山保全ゾーンは、里ボ活動日以外は一般に公開していません。

 
草はら
 もともと畑として使用していた土地が放置されて荒れていた場所です。私たちが定期的に草を刈ることで、今は草はらとして維持されています。草刈りは一度に全面を刈らずに縞状に残すなど、バッタなどの生きものが多く棲息できるよう配慮しています。
果樹園
 草はらの上方の斜面にウメとカキの木が植えられています。放置されていたので長いこと実をつけていませんでしたが、私たちが手入れを続けることで最近やっと収穫が期待できるようになりました。

 里山に欠かせないの風景のひとつとして、耕作地の維持管理を行っています。自然体験活動としてジャガイモ、サツマイモ等の植え付けや収穫を体験するイベントに活用しています。
 また、学童の子供たちとの交流の場にもなっています。
 
 
田んぼ
 湧水を利用した谷津田です。長年耕作放棄されていましたが、2018年に復活させ、現在は西初石小学校とおおぐろの森小学校の5年生の体験学習として利用されています。

西初石小鳥の森

   
 西初石小鳥の森は小鳥たちの憩いの木々が多く、カモが飛来する池には夏になるとヘイケボタルの円舞を楽しむことができます。
 この森も、流山市との協定により2020年度から私たちで管理することになりました。
 大畔の森にも近接しており、一帯的な整備・保全が進められることを期待しています。
  

伊藤家の森 (注:里ボ活動日以外は一般に公開していません)

 住宅街に取り残された私有地の森で、土地所有者が管理しきれないため、里ボが整備を引き受けています。
 
 隣接する住宅に枝がかかったために伐採されてそのまま放置されていた伐採木の片付け、および人の背丈まで伸びてしまったササの駆除等の作業が一段落し、現在は夏場の草刈りなどの維持管理作業が主になっています。
 道路に面した林縁は、花や実がなる低木や里山の草花が豊富で、脇を通る通行人の目を楽しませています。
 一方、林内は程よい間隔で樹木が育っており、特に春先は気持ちの良い空間となっています。